お手入れ方法

■パラフィン加工帆布について

ichimaruniの製品のほとんどには、「79A」番という薄手の綿帆布を使用しています。
薄手の割にしっかり、また独特な風合いがあるのは、綿帆布生地に強めのパラフィン加工を施しているためです。これによって、独特の色合いが表現できるとともに、コシのある仕上がりと耐久性を持たせています。(糊付け加工を施した8号帆布を使用しているものもあります)
使い始めのうちはハリ感が強いのですが、お使いいただくうちになじんで、風合いが生まれてくるのもこの加工の特徴です。
微妙な色合いで染められた薄手の帆布生地に、パラフィン加工の風合い。革と同じで使っていくうちに柔らかく馴染んできます。
生地にロウ引きをして、撥水効果をもたせています。画像のように水を弾きます。(使い込んでいくうち撥水効果は徐々に失われます)

パラフィン加工生地

最初は特に生地が固く感じますが、使用していくことにより徐々に固さは無くなっていきます。
また、パラフィン加工の特性として、表面にヒビや割れシワ(チョークマーク)があります。
色やロットによりその味わいは少しずつ異なります。

このチョークマークは、パラフィン加工独特の味わいのひとつですが、アイロンを当てることで消すことが出来ます。
アイロンをかける場合は、必ず当て布をしてかけてください。生地のテカりの原因になります。

また、使い始めにロウを燃やしたようなオイル系の臭いが多少感じられます。
臭いに敏感なお客様はご使用を避けてください。
使い込むほどに、柔らかくなり風合いも増していきます。

微妙な色合いで染められた薄手の帆布生地に、パラフィン加工の風合い。革と同じように使っていくうちに柔らかく馴染んできます。
下の画像は2年以上使い込んで、くり返し洗った状態です。ハリ感は少なくなりますが、やわらかいクタクタ感が出ています。

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濃色の場合、雨や汗などでの湿摩擦により色落ち、色移りすることがあります。

■普段のお手入れ

乾いた布や毛先の柔らかいブラシなどで早めに汚れを落としてください。
汚れによっては、白い消しゴムで軽く擦ると落ちる場合もあります。
強く擦ると、その部分だけが色落ちしてしまいます。
しっかりと付いてしまった汚れはなかなか落とすことが難しいです。
使っていくうちの汚れやキズは、味わいの一つとしてお使いください。

ブラシ

■お洗濯について

パラフィン化工によるシワ感を長く維持するためには、出来るだけ洗わないことが理想です。
いつも手の触れるハンドル部分など、汚れが気になる部分に、薄めた中性洗剤をつけた柔らかい布で、優しくたたくように拭いてください。

干す際には通気性の良い場所で日陰干しして下さい。
縮みが激しくなるので、乾燥機は使わないでください。また雑巾のように絞らないようにしてください。

[手洗いされる場合]
そして、がんがんに使われたら、手洗いしてみてください。
パラフィン加工によるハリ感は失われますが、
より柔らかく馴染んだ、新しい風合いをお楽しみいただけます。

蛍光漂白剤の入っていない中性洗剤での手洗いをお奨めします。
洗濯機で洗いますと、色むらや型崩れの原因となります
手洗いの場合でも、多少の色落ち・しわ・縮みは避けられませんが、
徐々にパラフィンが取れてハリ感が失われることで、柔らかい風合いに変化していきます。

■保管方法

綿帆布は自然素材ですので湿気に弱いです。
保管には、直射日光の当たる所・高温多湿の所は避け、カビ・シミを防ぐために、風通しの良い日陰で保管して下さい。

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